そらまめ日記

大学生・そらまめの日常メモ

虫の日なのでマダニの怖さを説明します

今日は6月4日で「虫の日」というらしいです。
ということで、私の大嫌いなマダニについて生態と対策を紹介します。

私とマダニの出会い

私が初めてマダニと遭遇したのは去年の5月のこと。お風呂に入っていると膝の裏に違和感が。何かと触ってみるとかさぶたのような感触。だからと言って膝の裏を負傷するような出来事も思いつかない。そう思って見てみると、1㎜の小さな茶色い物体が付いていました。よく見るとその物体からは脚が生えています。もしかして、と思いながら検索をかけるとどうやら、これのようでした。
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↑マダニ 大きさ2㎜ほど

マダニの生態

そもそもダニにはたくさんの種類があります。カーペットに住み着いてハウスダストの原因になるようなダニ(ヒョウヒダニなど)とマダニは全くの別物です。マダニは屋外の山や森、公園や庭などに生息し、動物や人間から吸血することで生きています。大きさは2~3㎜ですが、吸血が終わると1㎝にもなるそうです。吸血には1週間ほどかかり吸血が終わるまではマダニの口が肌に食い込んで取れることはありません。マダニに刺された場合の感染症として「マダニ媒介SFTS」があり、発熱、嘔吐、下痢、食欲低下などの症状が見られ死に至ることもあります。

マダニと過ごしたあの日

どうして刺されたのか、心当たりはありました。その日は一日中、山を歩き回っていましたから。恰好は長袖シャツにジーンズ、スニーカー。マダニはどこからでも入って来る隙があったでしょう。「マダニに刺されたら」と検索すると「医療機関を受診せよ。手で引き抜くのは危険」とのこと。その日はもう夜も遅かったので、病院に行くのは諦めてマダニちゃんと一晩をともに過ごす覚悟を決めました。マダニを観察すると、脚はほとんど動かず(もしかしたら既に死んでいたのかも)、頭は半分くらい皮膚に埋まっている様子。痛みやかゆみは全くないので、気持ち悪いと思いつつも就寝。
翌日、朝一番で皮膚科へ。病院でマダニであるとのお墨付きを頂きました。どうやって取るかはグロいのでカット。感染症対策の抗生剤と傷口への塗り薬をもらって帰りました。
その日から見た目が気持ち悪いのと、刺されたあとの処理が面倒なのとで、マダニは私の宿敵となりました。マダニ憎し、と私は対策を懸命に調べたのでした。

マダニに刺されないためには

マダニに刺されないようにするためには草むらに近づかないのが一番ではありますが、現実にはそうも言っていられません。草むらに入るような時は次のような対策をする必要があります。
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①虫よけスプレー
効能に「マダニ」の忌避が含まれているものを使いましょう。カやハエが含まれていてもマダニが対象となっていない虫よけスプレーも存在します。また、「イエダニ」とマダニは別物ですので必ず「マダニ」の忌避が入っていることを確かめてください。
②服装
服装は綿製品を身に着けないこと。マダニの脚が引っかかりやすいので持ち帰りやすくなってしまいます。登山用品やジャージなど化学繊維のものを身につけましょう。そして、肌の露出をできるだけ少なくします。首元はハイネックやタオルを巻きます。シャツの裾はズボンに入れ、ズボンの裾は靴下や長くつの中にしまいましょう。こうすることで、マダニの侵入経路を塞ぎます。間違っても半袖・半ズボンで草むらに近づかないように。


帰宅したら、次の点に気を付けてください。
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①服や持ち物を払う
屋内にマダニを持ち込まないために、上着や持ち物をよく払いましょう。もし、マダニが付いているようならガムテープで取り除く方法があるそうです。
②お風呂に入る
帰宅してすぐにお風呂でマダニが付いていないか確認しましょう。

もし刺されたら

もしマダニに刺されたら、前述のとおり自分で無理に取ろうとしてはいけません。マダニの口が皮膚に残り体内の病原菌が入り込む可能性があります。医療機関(皮膚科)で取ってもらうようにしましょう。感染症の疑いがあるので、数日間は体調の変化に気を配ってください。

後日談

マダニについて詳しく調べた私は、感染症の危険があったことに慄きます。スポーツ用品店で登山用のジャンパーとズボン、そして有効成分がマダニの虫よけスプレーを購入し、次の機会に備えました。それから何度か山や草むらに入ることがありましたが対策のおかげか刺されることはありませんでした。そして、私の身の回りの人にもマダニへの警戒を呼び掛けています。実は、上の図もマダニ対策についてプレゼンした時の流用だったり。このブログでも「虫の日」ということで、マダニについて紹介しました。参考にしたサイトは以下ですので、興味のある方はどうぞ。
アース製薬「ダニを知る」www.earth-chem.co.jp
国立感染症研究所「マダニ対策、今できること」www.nih.go.jp